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【登壇レポート】ずっと動かなかった企画が動き出した日。「アジャイル福井を盛り上げる会」でお話ししてきました

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こんにちは!株式会社メンバーズの橋本です。

先日、私の地元福井で開催されたイベント「アジャイル福井を盛り上げる会Open in new tab」で、社外のコミュニティイベントでの登壇に初挑戦してきました。

終わってみればたくさんのエネルギーをもらえた最高の時間でしたが、実はここに至るまでには、ずっと「やるやる」と言いながら実現できていなかった1年間の停滞と、背中を(かなり強めに)押してくれた方々の存在がありました。

今回はその当日の熱気あふれる様子はもちろん、イベント開催に至るまでの「ちょっとした裏話」を通して、一歩踏み出す勇気と、誰かを巻き込むことの面白さをお届けしたいと思います。

株式会社永和システムマネジメント 川西さんのイベントレポートも公開されていますので、ぜひこちらもご覧ください!

偶然(?)の再会と、進まない1年

発端は昨年2025年の6月。北陸のアジャイルコミュニティの祭典であるスクラムフェス金沢2025に参加した時のことでした。

そこで以前から面識のあった、あちこちで大活躍している株式会社永和システムマネジメントOpen in new tab(ESM)の岡島さんと再会。「今度一緒に福井を盛り上げるイベントやりたいね」と大いに盛り上がりました。 (スクラムフェスの会場では「こんなところで会うなんて!」と驚いてみせたものの、実は彼がいることは想定していました(笑))

その後もイベント等で顔を合わせるたびに「なんかやりたいね」と話はするものの、具体的には何も決まらず、一向に前に進まないまま1年が経過。アジャイルコミュニティで全国を駆け回っている弊社・神戸拠点の新岡さんからも「他イベントで永和さんと会うたびに同じような話をしてるんですよ」ってつつかれてました。

「で、いつやるの?」がすべてを変えた

事態が急展開したのは今年2026年6月。ESMさんの拠点である Agile Studio Park FUKUI BASE で行われた、私が運営として参加したスクラムフェス金沢2026の非公式(?)前夜祭イベントでのことです。(運営に飛び込んだ話はこちらOpen in new tab)

懇親会の場で、スクラムフェスをはじめとするアジャイルコミュニティのオーガナイザー/実践者として幅広く活動されているAki(spring_aki)さんOpen in new tabから、
「登壇しないんですか?橋本さんの話が聞きたい人、刺さる人もいるはずですよ」
と声をかけていただいたのがすべての始まりでした。

これまでまともに登壇経験のなかった私は戸惑いつつも、そこから「そういえば、永和さんと共同イベントをやりたいって話をずっと前からしているんですよね」という話題に。すると、その話を聞いたAkiさんが、優しく、そしてズバッと切り込んできました。

「で、いつやるの?」
「こんなの日付決めないと、いつまでも動かないよ?」
「10月2日ならみんな行けそう?じゃあ、その日で」

その場にいた方々に「スケジュール空けといてね」と声をかけ、私のカレンダーにももちろん「永和さんとなんかやる」、そして新岡さんのカレンダーには「橋本さん『が』なんかする」という予定が登録されました。軽く背中を押してもらったというより、力強く引っ張り上げてもらった感覚です。

この「日付を決める」というシンプルな行動が、停滞していた企画を動かす上でいかに重要か、身をもって体験しました。

言い出しっぺの連鎖と巻き込み力

こうしてあっという間に日程が決定。Akiさんの言葉で自身の登壇フラグが立っていた上に、半分「言い出しっぺ」のような立ち位置になってしまった以上、もはや逃げ場は完全にふさがれました。

本来の目的は「福井を盛り上げる」ことなので、もちろん福井の鯖江に拠点がある弊社から登壇者を出さないわけにはいきません。その場にいた弊社メンバーである私と新岡さんから始まり、翌日以降のスポンサーブース(ESMさんと弊社のブースがお向かいでした)での呼びかけを経て、いよいよ本格的にSlackでの準備がスタートしました。

そこから社内での巻き込みもスタート。神戸拠点から参加してくれた新岡さんに加え、地元・鯖江拠点のメンバーにも声をかけ、一般参加の仲間も含めて社内から人が集まりはじめました。鯖江拠点長でもあり、弊社 執行役員 VPoEの大友さんには登壇者として、しっかり巻き込まれてもらいました(笑)。

さらに、前夜祭の帰りの電車で意気投合した、地元・福井のベテランエンジニアであるみっつんさんにも声をかけると、なんと登壇してもらえることに。いつも背中を押されてばかりの私が、初めて誰かの背中を押した瞬間でした。当日、「なんで登壇してくれたんですか?」と聞いたら「橋本さんに誘われたから」と言っていただけたのは、本当にうれしい誤算でした。

実は同級生がいたり、意外とご近所さんだったりと、こういった偶然の出会いやローカルな繋がりから登壇の輪が広がるのも、地方のコミュニティならではの面白さですね。

熱気とエモさに包まれた当日

10月2日当日。まずは県外からの参加メンバーを中心に、ESMさんの本社見学からスタート。代表取締役会長の平鍋さんをはじめ、ESMの皆さんの素敵な人柄のおかげもあり、とても良いアイスブレイクとなりました。

ESMさん本社にて。お客さんを感じることができる、素敵な工夫です。

その後、Agile Studio Park FUKUI BASE へ移動していよいよ本番。

前半では全10本のLTが行われました。平鍋さんのような経験豊富な方から初登壇の方まで幅広い層が入り交じる空間でしたが、それがかえってとても良い空気感を生んでいました。ランダムで決まった登壇順も絶妙で、弊社の3人はトップバッターとして大友さん、真ん中あたりで私(橋本)、そして大トリが新岡さんという完璧な配置。

ちなみにこの新岡さんの登壇、開催2日前に急遽空いた枠に、サッと代打として入ってくれたものでした。さすがのフットワークの軽さ。見習いたいです。

まず、トップバッターを務めた大友さんOpen in new tabの『福井から描く「川下り型」キャリア論』は、福井に住みながら、1人のエンジニアがいままでどのようにキャリアを歩んできたのかを川下りに例えたお話(参考記事:メンバーズのひとOpen in new tab)でした。「地方在住」など一見するとハンデに思えそうな要素を、しなやかな思考と探求心で強みに変えてきた大友さんの姿勢が、参加者の背中を優しく、かつ力強く押してくれる、非常にポジティブで勇気づけられるものでした。

また、大トリとなった新岡さんOpen in new tabの『場にいれば、何か始まるOpen in new tab』は、急遽決まった代打登壇にもかかわらず、各地での交流を通じて、「意外とものごとってサクッと動いていく」ことを実感したという、これまでのコミュニティ体験と現場での実践を交えた熱量のある内容で全体を締めくくってくれるものでした。

どの内容もとても素敵でしたが、特に印象的だったのは、私がお声がけしたみっつんさんの『会社で注意された日Open in new tab』です。 ベテランエンジニアの、従来型の開発からアジャイル開発へ移行する中で経験した葛藤と、チームでの働き方の楽しさに目覚めていくプロセスをまとめた体験談です。年齢に関係なく、仲間と一緒に作業する「マインドチェンジ」さえできれば、働き方は変えられるという前向きなメッセージで結ばれていました。最高にエモく、本当にお誘いしてよかったと心から思いました。

チームを通じたパーソナルな変化やキャリア観、AI活用など、登壇者が「今話したいこと」を持ち寄った熱いプレゼンが続く中、私も『自分、もしかして「野良アジャイルネイティブ」だったのでは!?』というタイトルで登壇させていただきました。

初登壇で必死...

ここでいう「野良アジャイルネイティブ」とは、最初から理論やフレームワークを学んでいたわけではなく、現場の必要に迫られて必死に試行錯誤を重ねるうちに、自然とアジャイル的な働き方や感覚が身についていた状態を指した言葉です。 かつての現場で「目的の共有」と「現場の裁量」だけで突き進んだ「野良アジャイル」の熱狂と、プロセスの改善が抜けていたが故の限界、そして挑戦を安全に楽しむためのスクラムという土台の大切さについてお話ししました。

実際の登壇では時間調整に課題が残り反省点もありましたが、日々現場で仮説検証を繰り返すのと同じように、「完璧を目指す前に、まずはやってみる」ことの重要性を身をもって体感できました。最初の動き出しこそ莫大なエネルギーを使いますが、一度動き出してしまえば少し楽になる。これで今後は、もう少し気楽に登壇できそうです。(言ったな?)

きっかけを作り、退路を断ち(笑)、背中を押してくれた皆さんに心から感謝しています。

最後に集合写真。

懇親会で生まれた「次」への繋がり

後半のアジェンダを決めない対話(OST:オープンスペーステクノロジー)や懇親会では、まさに「場にいれば、何か始まる(©新岡さん)」を実感しました。登壇の作用か、ちょうど良い規模感のおかげか、これまで以上に多くの方と深く交流することができました。地元勢として場を盛り上げられた手応えを感じています。

心身を整え、次へつなげる

翌日は永平寺で座禅体験へ。心身ともにしっかりと整えたのち、おいしいお蕎麦をいただき、たくさんのエネルギーをチャージして全日程を終えました。

永平寺にて。イベントの熱気をクールダウンし、心身を整える貴重な時間となりました。

すでに「次どうする?」という話もいろいろと出ており、鯖江に拠点を置くjig.jpOpen in new tab(ジグジェーピー)さんの若手メンバーが何か企画するという頼もしい話題も上がっています。終わったばかりなのに、もう次の未来が動き出している。そんな不思議で熱量の高い環境でした。

この素晴らしいコミュニティの熱量を持続できるよう、これからは、気張らず自然体で、私自身も誰かの背中をそっと(時には力強く)押してあげられるようになりたいなと思っています。

もしあなたの中に「やりたい」という小さな火種があるなら、ぜひ誰かに話してみてください。そして、「で、いつやるの?」と聞かれたら、思い切って日付を決めちゃいましょう。その一歩が、きっと新しい未来を切り開くはずです。

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この記事を書いた人

橋本 純一
橋本 純一
小学生時代にBASICに出会いソフトウェア開発の楽しさを知ってしまう。20数年間開発者として様々な開発に従事した後、2020年にメンバーズに中途入社。スクラム開発の素晴らしさに触れ、もっとたくさんの人に知ってもらいたいという思いから、2022年認定スクラムマスター資格を取得。現在はスクラムマスターとして、スクラムの導入支援や社内のアジャイル文化醸成に取り組む。
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