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40歳のエンジニアリングマネージャーが「DX推進パスポート3」を目指して怒涛の資格取得をしてみた話

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突然のお誘いで6年間の「社内」から、「社外」へ

2020年4月から2026年3月まで、私は6年間にわたって社内システムの開発責任者を務めており、自社DX推進をテーマに、腰を据えてプロダクトと組織に向き合ってきました。

そのときの取り組みはこちら:

そんな自分に転機が訪れたのが、2026年2月頃のこと。旧知の先輩から「AIを活用した顧客のDX・AX推進を支援する部門を立ち上げるから参加してくれないか」という打診を受けたんです。

その時点では、AIはちょっと使ってはいるけど、顧客支援とか、メンバー育成できるレベルにはないという感じでした。

経験に裏打ちされた自信をもとに業務を推進する状態から一転、ほぼゼロからやり直さなきゃいけない状況に焦りつつもワクワクし、参画させてもらうことにしました。

「さて、何を価値とするか」

ただ、いざ動き始めると、すぐに大きな問いにぶつかりました。

さて、自分は何を価値として提供できるのか。

エンジニアとしての経験はある。マネジメントの経験もある。でも、AIをそこまで使い込んでいたわけではなかった。「AIの原理原則」みたいなところは、正直ふわっとした理解のまま。それなのに、AI活用で顧客を牽引する立場になる。「これはやばいぞ」というのが、最初の率直な気持ちでした。

そんな焦りの中で、何か道しるべが欲しいなと思い探した結果出会ったのが、「DX推進パスポートOpen in new tab」という制度でした。

DX推進パスポートって何?

ざっくり言うと、デジタルリテラシー協議会(IPA・日本ディープラーニング協会・データサイエンティスト協会が連携した官民の会議体)が定めている、デジタル人材としての基礎力を証明するデジタルバッジです。

具体的には、次の3つの試験で構成されています。

合格した試験の数に応じてバッジのランクが上がり、1つで「DX推進パスポート1」、2つで「2」、そして3つすべてに合格すると最上位の「DX推進パスポート3」が取得できます。

この3領域(IT・データサイエンス・AI)の組み合わせって、まさに「顧客のDX・AXを支援する」自分にとって必要な土台そのものでした。お客様に価値を届けるなら、まず自分がこの3領域を体系的に押さえておくべきだ。「これだ」と思って、一気に走り切ることにしたんです。

それぞれの試験をどう攻略したか

私はもともとライフワークとして資格試験に挑戦することを習慣化しています。

そのため、ビジネス・キャリア検定や衛生管理者、メンタルヘルス・マネジメント検定等、幅広い分野の資格に取り組んでおり、その中で自分なりの勉強方法を確立していました。

具体的には、本を読みながらタイピングして箇条書きの用語リストを作っていき、それと過去問で対策するという形です。その流れについても今回バージョンアップすることができました。

G検定(3月合格)── 「AIの原理原則、マジでわからん」からのスタート

最初に挑んだのがG検定でした。そして一番のハードルもこれでした。なにせAI活用支援を任されたのに、ディープラーニングの仕組みも歴史も体系的には理解できていない状態。

なので、AIの歴史や各手法の特性を、とにかく頑張って覚えるところから始めました。「なぜこの技術が出てきたのか」「何が得意で何が苦手なのか」という流れをつかむと、バラバラだった知識がだんだん線でつながっていく感覚がありました。
いきなり一番の苦手領域から入ったぶん、ここを突破できたのは大きな自信になりました。

この試験では、既存のやり方は踏襲しつつも、参考書の説明だけではわからなかった部分や理解が甘い部分をClaudeに説明して壁打ち・レビューしてもらうようにして学習しました。
自分がわかるまで徹底的に説明してもらえたのは、周囲に有識者がいない中で勉強するのにすごくありがたかったです。

ITパスポート(3月合格)── 専門領域、でも侮れなかった

続いて3月に受けたのがITパスポート。こちらについてはもともと自分の専門領域に近いので、過去問でおさらいするぐらいで、ササっと受験しました。

ただ、いざ解いてみると「なんとなくで理解していた部分」や「実は勘違いしていた箇所」がちらほら。

匿名個人情報と仮名個人情報の運用上のルールの違いやGDPRに関する知識などは、ざっくり知ってはいたものの、改めて整理して理解することができました。

ここでは過去問の拡張として、AIに問題を作ってもらって回答するサイクルを回しました。苦手分野や不安な分野を徹底的に潰せたのはよかったです。

DS検定(現在、結果待ち)── サイエンス領域、完全に未知の世界

そして最後の砦が、同じく3月に挑んだDS検定。正直、データサイエンスの領域は自分にとってほぼ未知数でした。統計や数理の部分は手探り状態。

ここでも活躍したのがClaudeです。テキストでの学習と並行して、Claudeに模擬問題をたくさん作ってもらい、解いては解説してもらう、というサイクルを回しました。

特に、苦手領域や、理解が浅い分野に関して重点的に問題を作ってもらうなど、本だけではなかなかカバーできない部分を補完できたのは、非常に効率的でした。

「AIを学ぶための勉強を、AIに手伝ってもらう」という、ちょっと面白い構図でしたが、これがめちゃくちゃ効率的でした。

この記事を書いている今は、まだ合格発表待ち。最後のピースがそろうかどうか、結果はもう少し先になります。(ドキドキ)

で、結局「何を価値とするか」の答えは

最初にぶつかった「久しぶりのクライアントワークで、自分は何を価値とするのか」という問い。資格取得を走り切る中で、その方向性がだんだん見えてきました。

最初の動機は、自分のスキルアップというよりも、育成のための指針としての側面が強く、「メンバーにもやってもらうために、まず自分がやる」というものでした。つまり、新しい部門のリーダーが「やれ」と言うだけじゃ説得力がない。まず自分が背中を見せようと。

でも、実際に取り組んでみると、想定外の収穫がありました。

日々の業務やお客様との会話の中で、ここで学んだ知識をベースに話せる場面が、想像以上に出てくるんです。AI関連の議論、データの扱い方、技術的な意思決定。「あ、これあのとき勉強したやつだ」という瞬間が、本当に増えました。

3領域を体系的に学び直したことで得たのは、資格そのものではなく、お客様のDX・AXを語るための「共通言語」でした。これこそが、久しぶりのクライアントワークで自分が立てる足場になれそうだなと実感しています。

やってみて思うこと

40歳、6年間の社内システム開発責任者から、AI×顧客支援という新領域へ。2月にスタートして、わずか1〜2か月で2試験を突破し、3つ目の結果を待っている今。決して楽な道のりではなかったけれど、結論として、やって本当によかったと思っています。

具体的には、改めて知識を整理できたことや、AIと共に成長する実感が得られたこと、そして一緒にチャレンジしてくれたメンバーとの共通言語ができたことなどです。

これから同じように「いきなり新しい領域を任されて焦っている」という人がいたら、DX推進パスポートはいい道しるべになると思います。

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この記事を書いた人

山本 真義
山本 真義
エンジニア人材事業・社内システム内製化によるDX推進を経て、AI活用支援事業のマネージャーを担当。 趣味・特技は段取り
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