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エンジニアの生存戦略。新卒エンジニアだった私が「PMO」にキャリアチェンジして見えた世界

はじめに

こんにちは、株式会社メンバーズの矢野です。

昨今、AIの高速な進化を目の当たりにして「このままエンジニアとしてコードを書き続けるだけで、将来生き残っていけるのだろうか?」と漠然とした不安を抱えている方は少なくないと思います。実は私自身、新卒でエンジニアとして入社した直後から、技術の進化スピードの速さに圧倒され、同じような葛藤を抱えた若手の一人でした。

そんな中、私が自身のキャリアパスの選択肢として出会い、実際にキャリアチェンジを果たしたのが「PMO(プロジェクト・マネジメント・オフィス)」という役割です。

この記事では、PMOに興味がある方や、エンジニアから一段上の視点を持ったキャリアアップを目指す方に向けて、私がPMO研修や書籍を通じて学んだこと、そして現場で実践して感じた「PMOのリアルと面白さ」をお伝えします。

そもそもPMOとは?プロジェクトを成功に導く潤滑油

PMOとは、「Project Management Office(プロジェクト・マネジメント・オフィス)」の略称です。 一言で言えば、「プロジェクトマネージャー(以下、PM)を支援し、プロジェクトを成功に導くための推進役・潤滑油」です。

エンジニアが「システムを作る」プロフェッショナルだとすれば、PMOは「プロジェクトを円滑に進める」プロフェッショナル。進捗の管理、品質の担保、課題の解決から会議のファシリテーションまで、プロジェクト全体を俯瞰してコントロールする役割を担います。

PMO研修で学んだ実践的なプロジェクトマネジメントスキル

PMOとしての第一歩を踏み出すための研修では、以下のような多岐にわたる実践的なスキルを学びました。

・プロジェクトマネジメントの基礎知識
・PM業務の基本
・議事録の取り方
・会議の進め方
・ゴール設計
・ファシリテーション

この研修で何よりも良かった点は、単なる座学にとどまらず、「実際の課題に対して成果物を作成する」という手を動かす実践的なワークだったことです。

ワークを通じて痛感したのは、「計画を立てても、案外その通りには進まない」というプロジェクトのリアルでした。また、ファシリテーションが上手い人が会議を仕切ると、参加者のモチベーションが目に見えて上がり、議論が活性化するということも実体験として学びました。

「次に自分が動くなら、こういう風に場を回せばいいのか」「ゴールに向かってどう道筋を立てるべきか」といった、エンジニアの枠を超えたヒューマンスキルと実践知をここで得ることができました。

書籍『DX時代最強のPMOになる方法』から学んだ4つのポイント

PMOとしての基礎的な考え方を身につける上で、特に大きな指針となったのが書籍『DX時代の最強PMOになる方法』(甲州潤 著)Open in new tabです。

実際の案件をベースにした具体例が多く、これからPMOを目指す人にとって非常にわかりやすい一冊でした。現在私が担当している「社内ナレッジの蓄積プロジェクト」を推進する上でも、この本の教えが大きな軸となっています。特に私の心に響き、現場で実践している4つのポイントを紹介します。

1. なぜPMだけではなく、PMOが必要なのか

プロジェクトにおいて、PMは「全体進行における最適解や課題解決」に注力すべきです。しかし実際は、関係各所との調整や進捗把握といった「管理業務」が膨大に発生します。PMが両方を抱え込むと日々の業務で手一杯になりますが、PMOがこの管理業務を担うことで、PMは本来の役割に専念でき、プロジェクト全体がスムーズに回るようになります。

2. PMOが持つべき「3つの視点」

PMOは「経営視点(会社の課題)」「業務視点(現場の課題)」「システム視点(システムの課題)」の3つを持つべきだとされています。これらすべてを把握することで、単なるスケジュール管理ではなく、より本質的で価値ある提案ができるようになります。 エンジニアであればすでに「システム視点」を持っているので、これはキャリアにおける大きなアドバンテージになります。

3. PMOの三大管理は「進捗管理」「品質管理」「課題管理」

プロジェクトを上手く進めるために、誰がどこまで進んでいるのか(進捗)、システムに問題はないか(品質)、起こったトラブルをどう解決するか(課題)を管理します。今までPMが一人で抱え込みがちだったマネジメント領域を幅広くサポートし、チームが立ち止まらないようにする重要な仕事です。

4. トラブルはいつも「WBS」の外で起こる

※WBS(Work Breakdown Structure)とは: プロジェクト全体を細かなタスクに分解し、構造化した図表のこと。
WBSを引いて完璧な計画を立てたつもりでも、担当者の突然の離脱や、急なツールの仕様変更など、予想外の事態は必ず起きます。「トラブルが起きてから動く」のでは遅いため、事前にリスクを想定し「プランB」「プランC」を用意しておくことがPMOの腕の見せ所です。日々の業務で直面する課題と重なる部分が多く、深く頷かされる内容ばかりでした。

今後のキャリアパスとしての「PMO」という選択肢

実際に社内で活躍しているPMOの方々と、この本の内容には共通点がありました。それは、「どれだけプロジェクトを『自分ごと』にできるか」ということです。

「このプロジェクトはどうやったら上手く回るだろう?」「ここがボトルネックになっているな」と、改善点を見つけて自ら動く姿勢こそが成果に繋がります。

AIがコードを生成し、バグを見つける時代。だからこそ、人間の感情を汲み取り、複雑な利害関係を調整し、プロジェクトを「自分ごと」として推進していくPMOの役割は、AIには代替できない強い価値を持ちます。 若手エンジニアの皆さんも、自身のシステム知見を活かせる「PMO」というキャリアを、ぜひ一つの強力な選択肢として意識してみてはいかがでしょうか。

まとめ

エンジニアとしての専門性に、PMOとしての「プロジェクトを動かす力」を掛け合わせることで、キャリアの可能性は大きく広がります。 この記事が、将来のキャリアに悩むエンジニアの方にとって、一歩を踏み出すきっかけになれば嬉しいです!

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この記事を書いた人

矢野草月
矢野草月
エンジニアとして入社するがPMOの存在を知り、キャリアチェンジ。 現在は、社内ナレッジの蓄積を目的としたプロジェクトの推進を行っています。
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